福井県立恐竜博物館は福井県勝山市に位置し、福井駅から車でおよそ1時間ほど。恐竜王国福井と言われる名の通り、たくさんの化石が発掘されています。フクイサウルスをはじめ、ここでしか観ることのできない大変貴重な展示内容とプログラムから、日本一の恐竜博物館として知られ、世界三大恐竜博物館の一つとも言われています。福井県産や世界中の恐竜たちが、まるで生きているかのような臨場感ある展示方法は、多くの人々を魅了し、恐竜ファンにとって必見の場所となっています。今回は、福井県立恐竜博物館の見どころについてご紹介します。
福井県立恐竜博物館:ここだけは見て欲しいポイント!
丸一日使って周っても観きれないくらい楽しい博物館ですが、化石発掘をしたりプログラムに参加するとなかなか1日確保するのは難しいですよね。そこで、ここだけは見て欲しいポイントをまとめてみました。
1 展示ホール 迫力満点!ティラノサウルスロボット
福井県立恐竜博物館の顔と言っても過言ではない、迫力満点のティラノサウルスロボットです。この博物館のシンボルとも言えるので、たくさんの人だかりができているかもしれません。その場合は2階から撮影するとティラノを中心に全体も写真に納めることができるのでおすすめです。
2 地下1階 カマラサウルスの産状化石
とてもとても貴重な実物標本なので、よーく見てくださいね!今まで行った博物館では観たことがなく、私も初めて観ることができました。このカマラサウルスの全身骨格は1階恐竜の世界で見ることができましたよ。
3 1階 カマラサウルスの実物化石(全身骨格)
90%以上が本物の化石で作られている、大変貴重なもの。外国で発見された化石ですが、福井県立博物館で全身骨格の復元を行ったのだとか。本物の頭骨は重たすぎて支えきれないため、別に実物化石を展示されたそうです。全身骨格のすぐ近くに頭骨の実物化石の展示がありました。大きな大きなその姿に圧巻です。
4 アロサウルス・フラギリスの実物化石
ジュラ紀を代表する大型獣脚類の肉食恐竜なのですが、他の恐竜とは違って下を向いて大きく口を開けていました。近くに学芸員さんがいらっしゃり、お話を伺ったところ全身骨格の復元をした方が「大きく口が開くことを化石でも見せたかった」とのこと。頭骨部分の骨は緩くつながっているため、大きな食べ物を口に入れることができたそうです。
5 エドモントサウルスのミイラ化した標本
皆さんご存知かもしれませんが、恐竜の皮膚を化石から見つけることができるのは大変貴重なことなんです!他の博物館ではなかなかお目にかかれません。
6 ブラキロフォサウルスの実物ミイラ化石
まだまだあります、とーっても貴重なミイラ化石が!ニックネームはレオナルド。世界で最も保存状態のいい化石の一つして知られ、グレードプレーンズ恐竜博物館から10年間レンタルして展示を行っているらしいです。その理由は、ウロコやくちばし、爪に加えて、胃のあたりから植物などレオナルドが食べていたものが見つかっているから。2033年まで展示されるようですが、期間限定なのでぜひ見て欲しい化石の一つです。
7 ダイノラボで「ティラノサウルス」にタッチできる!?
ここ福井県立恐竜博物館では、ティラノサウルスの足の骨を実際に触ることができるのです!しかも、実物化石であることに驚きました。さらに全身骨格についても触ることができ、恐竜の骨のしくみについても間近で観察することができます。恐竜好きの子どもを博物館に連れて行くと、実際に触りたがることがよくあると思います。しかし、ほとんどの博物館ではレプリカであっても触ることができません。そんな子どもの大切な好奇心に応えてくれる展示に私は感動しました。大きな足の骨と、こどもたちの大きさの比較写真を撮るのが面白いのでオススメです。
他には恐竜のうんちの化石やたまごの展示もあり、恐竜の骨だけを見るよりも実際にどんな生活をして生きていたのか想像するのもワクワクしますね。
8 ダイノシアター
私たちが訪れた時はナミビア大陸をテーマにした、恐竜のCG映像でした。肉食恐竜VS草食恐竜といった迫力満点の映像は圧巻でした。4分程度の映像かつ、床に座って見れるので、2歳の子どもも最後まで観ることができました。
9 ジオラマ「中国四川省の恐竜たち」
中期から後期ジュラ紀の中国四川省に生きていた恐竜と森を再現しており、臨場感あふれるもので、恐竜が生きていた時代をよりリアルに想像することができます。恐竜の群れや狩りの様子など、生態系の一端を垣間見ることができます。たくさんの恐竜たちが動き鳴き声を発するので、まるでジュラシックワールドの世界に張り込んだかのようで大人も楽しめました。こんな博物館初めてで、こどもより私の方が大興奮だったかもしれません。(笑)
10 地球の科学
45種類の岩石を直接触れたり、顕微鏡を動かして表面をモニターに映すことがきます。これが息子に大ハマり。実際に手で触って感触を確かめて、自分なりに観察する。子どもにとっても大切な経験になったと思います。
11 生命の歴史
海の中で生きていた化石を主に展示しているエリアです。2023年夏にリニューアルで新登場した「ティロサウルス」や全長18mの「バシロサウルス」はおさえたいポイント。よく国立科学博物館には生きますが、ここまでの大きさは初めてかもしれません。
12 化石クリーニング室
博物館の職員の方が化石をクリーニングする様子を、ガラス越しにいつでも見ることが出来ます。野外恐竜博物館で化石発掘をした後に行くと、私たちが見つけた骨の化石がここでクリーニングしてくれるんだ!とわかりやすく、息子が喜んで見学していました。「僕たちの化石の順番はまだかな?」と窓ガラスに張り付いていたのが微笑ましかったです。野外恐竜博物館と化石発掘については、別記事にて詳しく紹介したいと思います。
13 新館までつづく廊下に現れた、壁面の恐竜も見どころ
上下左右に動かすと本当に絵が動いて見えるカードってありますよね?それが壁一面にずらーっと飾られているんです。歩いたり、角度を変えて見ると、化石から本物の恐竜が現れてとっても面白い!移動する廊下にまでこだわって作られていて、どこをみてもワクワクしちゃう。
14 ギフトショップ
博物館内には、恐竜グッズや書籍、お土産などを販売するギフトショップも併設されています。恐竜のぬいぐるみやTシャツ、化石のレプリカなど、様々なアイテムが揃っています。博物館限定のアニアや、ベビースター、羽二重餅、文房具など欲しいものがたくさん。こちらも別記事で購入したものをご紹介したいと思います。